患者と施術者の間でエネルギーが影響することが起こります(転移・逆転移の問題)。
エネルギーの影響(共鳴)は、良いも悪いも患者と施術者の間に信頼関係や相互の意識の高まりがある場合に特に顕著に現れます。
1. 患者から施術者への影響(転移)
:患者のエネルギーが悪い状態、いわゆる邪気状態の時、施術者はその邪気を自身に取り込んでしまうことがあります。
これによって施術者は疲労や不調を感じることがあります(患者から「受けた」「もらった」という言い方がよく使われています)。
また、患者から施術者に無意識でエネルギー的に繋がることがあり、これも一種の転移と言えます。
2. 施術者から患者への影響(逆転移)
:施術者の顕在・潜在意識が投影され、つまり施術者の意識エネルギー(例えば、患者を治したいという強い思い)が影響しすぎて、患者にエネルギーが移動する可能性があります。
これによって患者は不快感や混乱を経験することがあります。
また、施術者が邪気を持った状態で施術(邪気治療)すると、患者がその邪気を受けてしまうことがあります。
施術を受けて楽になって帰ってもらうべきところ、邪気治療では、逆に疲労や不調を感じさせてしまう悪しき事態を引き起こします。
これらの問題を回避するためには、以下のような対策が考えられます。
1. 自己防衛の技法を学ぶ
:施術者は自己防衛の技法やエネルギーの調整方法を学ぶことで、自身のエネルギーを保護することができます。また、患者に悪影響を与えない澄気治療ができるようになります。
2.施術の前に確認する
:施術前の予備テストとして、転移や逆転移の問題が起こるか事前に確認する。問題が起こると判定されたならば、それを解消してから施術を行うようにします。
3. 施術の間に適度な休憩を取る
:施術の途中で休憩を取ることによって、施術者はエネルギーの調整を行うことができます。