エソテリック・ヒーリングは、アリス・A・ベイリー女史(1880-1949)がテレパシーを通じてチベットのアセンデッドマスター、ジュアル・クール大師から伝えられ、『秘教治療』(”Esoteric Healing”)という論文集で紹介された技術です。
後にブレンダ・ジョンストン女史を代表とするグループ(INEH)によって実践的な応用法として確立されました。
このエソテリック・ヒーリングは、人類が目指す究極のヒーリングであり、新時代の医学・医療の根本哲学を示しているため、近年日本でも注目を集めています。
エソテリック・ヒーリングでは、個人のパーソナリティを構成しているエーテル体(肉体)、アストラル体(感情)、メンタル体(思考)の3つの体に焦点を当てています。
この3つの体の調和の乱れが病気や不調の原因と考えられています。
たとえば、事故や外的要因による肉体の乱れ(エーテル体)、持続的なネガティブな感情や感情的なショック(アストラル体)、固定観念や引きずった思考(メンタル体)などが複雑に絡み合って病気や不調を引き起こすのです。
エソテリック・ヒーリングでは、エーテル体の滞りや7つの主要エネルギーセンター(チャクラ)や21のマイナー・センターのバランスを整えることで、3つの体を調和させ統合する手助けをします。
施術者は、受け手の体に触れることなく、エネルギーの調節を行います。
その際、施術者は自身の知識、感覚、知覚能力、思考能力を設定に委ね、受け手の魂の計画に基づいたヒーリングが起こるように導く役割を果たします。
施術者の個人的な意思による治療は行われません。
受け手の3つの体が統合されてくると、個人自身が魂との繋がりを強め、魂が自己の人生の指標となります。この過程で、魂の計画に沿わない病気は自然に解消されていくのです。
ヒーリングの手順は以下の通りです。
クライアントは目を閉じてリラックスした状態で椅子に座るか、ベッドに横になってください。
まず、施術者は自身の魂とつながり、そのつながりを通じて宇宙の源にアラインメントします。
次に、クライアントの魂と、ハートとハートを通してつながります。
クライアントの魂は癒されるべきことを全て知っていますので、施術者は「クライアントの魂の計画に基づいてヒーリングが起こりますように」と意図します。
その後は、クライアントの魂に導かれるままに、身体に触れずに手を動かします。手を動かす必要がない場合もあります。
ヒーリングが起こっているプロセスを観察するだけということもあります。
ヒーリングの終了はクライアントの魂から直観的に受け取ります。
また、エソテリック・ヒーリングは時空を超えるものなので、遠隔でも行うことができます。