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「可視総合光線療法」とは、太陽光をカーボンのアーク放電で作り出し治療に用いる一種の医療技術のことです。
可視総合光線療法は、光線のエネルギーが細胞や組織に作用し、代謝を活性化させたり、血行を促進したりすることで、炎症の軽減や再生の促進、痛みの緩和などの効果を期待するものです。
一般的な応用例としては、皮膚トラブルや疼痛症状の治療、美容目的のスキンケアなどがあります。
人類は有史以来、太陽光を保健や治療の目的に応用してきましたが、太陽光のもつ作用に注目し、初めて日光療法として医療の場に取り入れたのは、医聖ヒポクラテス(460-375BC)です。
人工光線を放射する光線治療器は、1893年にニールス・フィンゼンにより考案されました。彼はこれを用いて、従来不治の病とされていた皮膚結核(尋常性狼瘡)の治療に成功し、1903年ノーベル医学生理学賞を授与されています。
日本では戦前から行われており、光線治療器では「コウケントー」や「アークダイン」が有名です。
赤外線・可視線・わずか紫外線等の連続スペクトル光線と熱の効果によって日常生活に必要不可欠なエネルギーを補う医療機器です。カーボンアーク灯治療器、炭素括光灯治療器とも呼ばれています。
太陽光に似た光線を人体に照射することで、身体の特定の部位や症状を改善することを目指します。
この人工光線には人体に有害とされる短波長の紫外線が含まれていないため安心かつ簡単に扱うことができ、家庭用治療器として普及しています。家庭用のAC100Vの電源で使用します。
治療器の照射器内に治療器用カーボンを2本セットし、先端を接触後に少し離間するとカーボンがブーンという音とともに、 ロウソクのような炎を上げてアーク放電を開始します。
通常、1部位に対して5分~10分間が原則です。治療の初期は合計30-40分間程度。健康維持の目的の場合は1日15~30分間が目安です。
具体的な治療方法や効果は、使用する光の波長や照射する時間、照射部位などによって異なります。また、医療機関や施設で行われている場合は、専門家の指導のもとで行われることが一般的です。
治療の効果や副作用については、医師や専門家に相談し、個別の状態に応じた適切な治療プランを立てる必要があります。