10. 妊婦症

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10. 妊婦症

妊娠すると、腰痛や足の付け根の痛みなどが起きるケースがある。
妊婦の腰痛の原因は、大きく分けて2つあり、一つは、@妊娠に伴うホルモン分泌の影響によるもの。もう一つは、A妊娠による姿勢変化、すなわち、お腹が大きくなることで重心が変化し、筋肉の疲労を回復し難くなり、関節への負荷が強まることによるものである。

(@妊娠中のホルモンの影響で起こる腰痛)
妊娠によるホルモン分泌の影響で靭帯が緩み、妊娠前よりも関節が不安定な状態になる可能性がある。妊娠をすると「リラキシン」というホルモンの分泌が盛んになる。すなわち、赤ちゃんが生まれるためには、狭い骨盤を通過しなくてはならない。そこで骨盤の靭帯を緩ませ、赤ちゃんがスムーズに降りてくることができるように作用するのが、この「リラキシン」というホルモンである。
靭帯は関節を支えているが、この靭帯が緩むと支えが不安定になり、その周囲の筋肉が硬く緊張してしまう。骨盤周囲や腰部、股関節に関わる関節が不安定になり、結果的に腰痛の発症へ繋がると考えられている。この「リラキシン」は妊娠初期から分泌されるため、お腹が大きくない時期にも腰痛を起こす可能性がある。

(A妊娠による姿勢変化で起こる腰痛)
お腹が大きくなり姿勢に変化が出ることで、体の動かし始めに腰痛が出たり姿勢を保持することが辛くなることがある。お腹が大きくなるにつれて重心のバランスを保つため、自然と腰を反らせたような姿勢になる。すると、骨盤の傾きにも変化が生じ、腰椎や腰を支える筋肉の負担が増加するのである。